共生と浮気現場
今日の記事は長くなりそーだ。。。
もし、飽きなければお付き合いの程を^^
海の生物で、異種類での共同生活を送るモノも多い。
パッと浮かぶのが『共生』だ。
ただ、我々ダイバーが一般的に言う『共生』はお互いにメリットがある
『相利共生』を指すような気がする。
『相利共生』の一般的な例は、ご存知共生ハゼとエビの関係だろう^^
この手のエビは目が悪いらしい。
外敵から身を守るために、ハゼが見張り役となっている。
その代わり、エビはハゼの巣穴を掘ってあげるのだ!
共生ハゼとエビの関係:ホタテツノハゼとコトブキテッポウエビ
もう一つの一般的な例はクリーナーだろう^^
クリーナーの代表格としては、ホンソメワケベラやクリーナーシュリンプと
呼ばれるエビ達だ。
クリーニングされる側としては、体に付いてしまった寄生虫などを
食べてもらうのだ。
一方、クリーニングする側はただの食事だ(笑)
クリーニングしてるとこじゃないけど、
オジサンとホンソメワケベラ
また、共生の関係の一つに『寄生』がある。
一方にはメリットがあるけど、もう一方にはデメリットでしかない場合だ。
ちょこっと触れたけど、文字通り寄生虫なんかはその例だし、
スミゾメキヌハダウミウシはハゼなんかのヒレにかじりついて、栄養分を
吸い取ってるらしい(>_<)
分かりづらいけど、スミゾメキヌハダウミウシがヒメダテハゼの尾ビレに
かじりついている!!
ヒメダテハゼとキヌハダスミゾメウミウシ
さて、共生の関係に『片利共生』というのがある。
一方にはメリットがあるけど、もう一方にはメリットでもデメリットでもないという関係だ。
最も一般的な例はクマノミとイソギンチャクの関係だろう^^
イソギンチャクの触手には毒針を発射する「刺胞」という細胞が無数にあり、
これで魚などを麻痺させて捕食しているんだけど、クマノミの体表には特殊な
粘液が分泌され、イソギンチャクの刺胞は反応しない。
クマノミはそうやって身を守っているんだけど、イソギンチャクには得も害もない(笑)
*一説には相利共生という説もあるらしい。
や~っと、今日の本題だ(笑)
ヘラヤガラは中・大型の魚にぴったり付いて泳ぐ習性もある。
成魚になって大きな魚に寄り添って泳ぐような行動を取る場合は、
主に摂餌のためといわれている。
とすると、片利共生の関係なのかもしれない^^
そんなシーンを見たのはこれまでに4~5回あるんだけど、
この日は、そんなシーンをじっくり撮る事ができた(^3^)/
こんなんや
黄色いおんぶ:ヘラヤガラ、ギチベラ
Canon EOS 50D レンズ EF100mmIS
1/100秒・f6.3(12年10月27日 真栄田にて)
あんなんや
ぴったり寄り添って
Canon EOS 50D レンズ EF100mmIS
1/100秒・f6.3(12年10月27日 真栄田にて)
そんなんや
黄色いラブラブ
Canon EOS 50D レンズ EF100mmIS
1/80秒・f7.1(12年10月27日 真栄田にて)
青抜きも^^
黄色いおんぶ青抜きバージョン
Canon EOS 50D レンズ EF100mmIS
1/80秒・f7.1(12年10月27日 真栄田にて)
トリミング有り
ぐぐ~んと寄ってきた^^
黄色いラブラブ最接近
Canon EOS 50D レンズ EF100mmIS
1/80秒・f6.3(12年10月27日 真栄田にて)
こんなにラブラブな雰囲気だったのにぃ~!!!
浮気現場!!
Canon EOS 50D レンズ EF100mmIS
1/80秒・f8(12年10月27日 真栄田にて)
もちろん浮気現場っていうタイトルなのは同じヘラヤガラが、一瞬だけ
こっちのギチベラにひっついたのだ!!
しっかし、珍しく「片利共生」とかちょっと学術的な事書いてきたのに、
最後は「浮気現場」だもんなぁ(笑)
by ikechannomp | 2012-11-24 23:22 | 沖縄 真栄田岬