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共生と浮気現場

今日の記事は長くなりそーだ。。。
もし、飽きなければお付き合いの程を^^

海の生物で、異種類での共同生活を送るモノも多い。
パッと浮かぶのが『共生』だ。
ただ、我々ダイバーが一般的に言う『共生』はお互いにメリットがある
『相利共生』を指すような気がする。

『相利共生』の一般的な例は、ご存知共生ハゼとエビの関係だろう^^
この手のエビは目が悪いらしい。
外敵から身を守るために、ハゼが見張り役となっている。
その代わり、エビはハゼの巣穴を掘ってあげるのだ!

共生ハゼとエビの関係:ホタテツノハゼとコトブキテッポウエビ
共生と浮気現場_a0155467_222247.jpg


もう一つの一般的な例はクリーナーだろう^^
クリーナーの代表格としては、ホンソメワケベラやクリーナーシュリンプと
呼ばれるエビ達だ。
クリーニングされる側としては、体に付いてしまった寄生虫などを
食べてもらうのだ。
一方、クリーニングする側はただの食事だ(笑)

クリーニングしてるとこじゃないけど、

オジサンとホンソメワケベラ
共生と浮気現場_a0155467_2212321.jpg


また、共生の関係の一つに『寄生』がある。
一方にはメリットがあるけど、もう一方にはデメリットでしかない場合だ。

ちょこっと触れたけど、文字通り寄生虫なんかはその例だし、
スミゾメキヌハダウミウシはハゼなんかのヒレにかじりついて、栄養分を
吸い取ってるらしい(>_<)

分かりづらいけど、スミゾメキヌハダウミウシがヒメダテハゼの尾ビレに
かじりついている!!

ヒメダテハゼとキヌハダスミゾメウミウシ
共生と浮気現場_a0155467_22273264.jpg


さて、共生の関係に『片利共生』というのがある。
一方にはメリットがあるけど、もう一方にはメリットでもデメリットでもないという関係だ。

最も一般的な例はクマノミとイソギンチャクの関係だろう^^

イソギンチャクの触手には毒針を発射する「刺胞」という細胞が無数にあり、
これで魚などを麻痺させて捕食しているんだけど、クマノミの体表には特殊な
粘液が分泌され、イソギンチャクの刺胞は反応しない。
クマノミはそうやって身を守っているんだけど、イソギンチャクには得も害もない(笑)
 *一説には相利共生という説もあるらしい。

や~っと、今日の本題だ(笑)

ヘラヤガラは中・大型の魚にぴったり付いて泳ぐ習性もある。
成魚になって大きな魚に寄り添って泳ぐような行動を取る場合は、
主に摂餌のためといわれている。
とすると、片利共生の関係なのかもしれない^^

そんなシーンを見たのはこれまでに4~5回あるんだけど、
この日は、そんなシーンをじっくり撮る事ができた(^3^)/

こんなんや

黄色いおんぶ:ヘラヤガラ、ギチベラ
共生と浮気現場_a0155467_22555362.jpg

Canon EOS 50D   レンズ EF100mmIS
1/100秒・f6.3(12年10月27日 真栄田にて)

あんなんや

ぴったり寄り添って
共生と浮気現場_a0155467_22583213.jpg

Canon EOS 50D   レンズ EF100mmIS
1/100秒・f6.3(12年10月27日 真栄田にて)

そんなんや

黄色いラブラブ
共生と浮気現場_a0155467_230095.jpg

Canon EOS 50D   レンズ EF100mmIS
1/80秒・f7.1(12年10月27日 真栄田にて)

青抜きも^^

黄色いおんぶ青抜きバージョン
共生と浮気現場_a0155467_2325361.jpg

Canon EOS 50D   レンズ EF100mmIS
1/80秒・f7.1(12年10月27日 真栄田にて)
トリミング有り

ぐぐ~んと寄ってきた^^

黄色いラブラブ最接近
共生と浮気現場_a0155467_2353971.jpg

Canon EOS 50D   レンズ EF100mmIS
1/80秒・f6.3(12年10月27日 真栄田にて)

こんなにラブラブな雰囲気だったのにぃ~!!!

浮気現場!!
共生と浮気現場_a0155467_2312571.jpg

Canon EOS 50D   レンズ EF100mmIS
1/80秒・f8(12年10月27日 真栄田にて)

もちろん浮気現場っていうタイトルなのは同じヘラヤガラが、一瞬だけ
こっちのギチベラにひっついたのだ!!

しっかし、珍しく「片利共生」とかちょっと学術的な事書いてきたのに、
最後は「浮気現場」だもんなぁ(笑)

by ikechannomp | 2012-11-24 23:22 | 沖縄 真栄田岬